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ムギミニピチをめぐる 7つの謎

「バイ−ア」admの初期の頃からの曲ですが、ここではアレンジを変えアルバムのイントロダクションとして、ヨットが風を受けゆっくりと港を出ていくような雰囲気で作ってみました。これがスタートなのです。

「サバラ」…ギターが美しいアルペジオを反復する上をフルートが自由に舞うこの曲はアコダブの王道パターンとも言えるでしょう。コータロー君はピアニストのようなギター弾きで、彼の音の響きやタッチがバンドに不思議な響きを与えます。ちなみに「サバラ」は「SARAVAH」「さらば」「ばさら」のアナグラムになっています。

「ham&egg」…この曲はなんと言ったらいいのでしょう。緊張感を持った変拍子と叙情的なメロデイ−が印象的な三拍子という相反する二つのパートがコラージュの様に現れては消えます。スガヌマ君のドラムが全体を引っ張っています。

「さよならのこだま」…ケイチャン、ヤッチャンの双子姉妹には時々、まるで魔法がかかった様に思う時があります。何か特別 な力が働いているのではと。フルートとヴァイオリンが会話をしているかのように絶妙なコンビネーションで掛け有っています。そして、それは“こだま”のように響いて胸を打ちます。

「あまのはまぐり」…双子が小さな頃作ったというメロデイーにクールなラテン・タッチのリズムを乗せてみました。この曲では壷の音が隠し味となっています。東京というか、都市のフォーク・ミュージックという感じがします。

「(I’m)waiting with a dog」…以前双子が飼っていたマギーという犬の歌です。 いたずら好きで行儀が悪いけど、愛敬があって憎めないマギーと留守番している時作りました。おせいじにも上手とはいえないハーモニカがいい味をだしていると思います。

「ムギミニピチ」とは?…双子の幼少時代の思い出からきているというこの言葉。意味は説明しない方がいいでしょう。このアルバムを聞いてくれた人たちがそれぞれに思い描いてくれれば幸いです。そしてまた出会えるための呪文となる事を願って…。

text:高橋祐治

ムギミニピチに寄せられたコメント

思いがけず車窓の外に虹を見ましたね。東京に向かって出発してすぐに 左手の方に。あの幸せな気持ちが、いつでもこのアルバムを聴く度に ひょっこりと顔を出します。陽気な賭博者、まどろむ朝日、 生彩のないふさいだ心を輝かせてくれるもの――― アコダブの皆さんへ、私自身のために聞ける音楽を、どうもありがとう。

畠山美由紀(PORT OF NOTES/DOUBLE FAMOUS)

メンバーそれぞれが、自分の色を持ち寄って描いた暖色系の水彩 画---そんな印象を彼らの音楽から受けました。彼らの音楽は、その場の空気を”アコダブ色”に変えてしまう力を持っていると思います。こういう音楽が記録されて世の中に残ることは本当に素晴らしいことです。ひとりでも多くの”人生に音楽を必要としている人”の耳に届くことを願います。

飯島直樹(ANGEL'S EGG/ZERO)

「感じる」ことを忘れた私達はこのアコダブの音によってハッ!とする。

谷口健(foul)